弁当の定番おかずといえば、唐揚げと答える方が多いのではないでしょうか。多くの日本人にとって馴染みのある唐揚げは、江戸時代の初めに中国から日本に伝わってきた普茶料理でした。
普茶料理とは中国式精進料理のことで、「からあげ」以外に「とうあげ」とも呼んでいたそうです。また、当時の唐揚げは現在のものとは異なり、小さく切った豆腐を油で揚げた後、酒と醤油で煮るという料理でした。
現代の唐揚げが登場したのは、1932年(昭和7年)ごろに東京の銀座にある食堂です。そして、戦後の食糧難対策として日本政府が養鶏場の増設を考案したことにより、全国で多くの鶏肉が出回るようになりました。
これをきっかけに家庭でも美味しく食べられる料理として、唐揚げは食卓や弁当で多く見られるようになったのです。
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